アリアの松本すみ子です。
もう3月ですね、はやい!
2月は短いので、メルマガを出しそびれてしまいました(いいわけです)。
思いっきり泣きたいだろうに、必死でこらえてTVのインタビューに
応えようとする浅田真央ちゃん。その真摯な姿を見るにつけ、言いわけの多い
おばさんは、ただただ反省するばかり。
19歳の少女はとてもりっぱでした。
〜〜〔今月の目次〕 アリア「おとなの時代」http://www.arias.co.jp/ 〜〜
【今月の視点】 記録されたものしか記憶に残らない
【最新ニュース】
・朝日新聞「海外で求められるシニアの力」の記事にコメント
・MOOK『シニアライフ2010』の制作・編集に協力、各施設コメントも掲載
・京都総合経済研究所『FINANCIAL FORUM』冬号連載は「夫婦で落語」
・八王子「お父さん、お帰りなさいパーティー」で講演。NPOも参加
・Ryoma21情報:シニア雑誌に「ききがきすと」作品シリーズの連載開始
【編集後記】 ビックコミックオリジナル「年甲斐もなく」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜今月の視点〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆記録されたものしか記憶に残らない
宮本常一という民族学者がいます。彼は日本の農山村や漁村を津々浦々
まで旅をして、膨大な写真や記録を残した民族学者です。名もなき人々の
暮らしを記録にとどめることに力を注ぎました。
書店で写真集を見たことがあって、その時は「ふーん、昔の田舎の写真か」
くらいにしか思いませんでした。
でも、つい最近、ノンフィクション作家の佐野眞一さんの講演を聞く
機会があり、認識をあらたにしました。それは、こんな言葉を
残していたということを知ったからです。
「記録されたものしか記憶に残らない」
名もなき人とは言いませんが、あまり陽の当らない人が取り上げられて
小説になったことで、日本中で今や誰も知らない人がいない人物の
代表は坂本龍馬でしょう。司馬遼太郎が書き残さなければ、
これほど知られることはなかったはずです。
戦後まもない時期の地方の人々の暮らしや笑顔や苦しみも、今、
宮本常一が残した記録によって知ることができます。
それは単なる過去ではなくて、そこから続く今を考え、未来に思いを
馳せるためのひきがねともなります。
NPOの仲間と「ききがきすと」という活動を行っています。
今、活動がちょっと停滞気味。
でも、「庶民の歴史を残す」などと肩ひじを張らなくても、
宮本常一がシャッターを押したように、お話される方の言葉を
ひたすら記録するだけでいのかもしれません。
後からそれを見た人が感じることができるように残しさえすれば。
やっぱりめげずにもう一度頑張ろう! そう思っています。
ききがきすと活動
→ http://kikigakist.ryoma21.jp/
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◆朝日新聞「海外で求められるシニアの力」の記事にコメント
2月20日の朝日新聞記事「海外で求められるシニアの力」は、1月23日に
掲載された57歳の女性からの投稿がきっかけとか。
「定年退職と同時に単身渡米して公共図書館で働く。それが待ち遠しい」
という夢に、多くの読者から共感や反応が寄せられたのだそうです。
人生にやり残し感のある人たちが、どんどん動き出しましたね。
私のところにも、大学院に入学した、立教セカンドステージ大学に合格した
などというお知らせが続々と届いています。
フレー、フレー! リタイア世代!
→ http://www.arias.co.jp/news/2010/008.html
◆MOOK『シニアライフ2010』の制作・編集に協力、各施設コメントも掲載
MOOK『シニアライフ2010』の制作編集に協力しました。
シニアホームを選ぶ際に、どんな点に注意し、どこに目を向けるべきかを
解説し、各施設に関しては、個々に評価コメントをつけました。
とはいえ、資料を見ながら、あらためて思いました。
ほとんどが豪華なシニアレジデンス。どんな人が入るのだろう。
至れり尽くせりで、かえって体力が衰えて行くようなことがないように。
定員60人の豪華シニアマンションに、現在の入居者がたった一人という例
もあると聞いたことがあります。もう豪華さを競う時代ではなくて、
普通の人が普通に暮らせるシニアマンションを目指したほうがいいのでは
ないでしょうか。
→ http://www.arias.co.jp/news/2010/006.html
◆京都総合経済研究所『FINANCIAL FORUM』冬号連載は「夫婦で落語」
「京都総合経済研究所」が発行する『FINANCIAL FORUM』2010年冬号に
「早期退職後に創り上げた“夫婦で落語”の新境地」を掲載しました。
香川県高松市の木村斉さんと恵子さんは、夫婦揃って高座に上がる
アマチュア落語家。今や、イベントや啓発セミナーなどにひっぱりだこです。
実は木村さん、早期退職組。「楽しくなければ人生じゃない!」とばかりに、
管理職は合わないとさっさと辞めて、我が道を目指したのです。
今、友人たちはみなこう言うそうです。
「いいなあ、あんた、やることがあって」。
→ http://www.arias.co.jp/news/2010/005.html
◆八王子「お父さん、お帰りなさいパーティー」で講演。NPOも参加
「お父さんお帰りなさいパーティー」、通称「おとぱ」は武蔵野市や
八王子市などが開催するリタイア世代対象の地域回帰推進事業です。
9回目を迎える八王子「おとぱ」は、2月27日(日)に開催されました。
当日は、200人近い参加者が集まり、大変な熱気。
名称に「お父さん」とあるからでしょうか。特に男性がいきいきと
参加しているのが特徴です。もちろん、女性の参加も少なくありません。
今年は、冒頭の講演を「なぜ、地域デビューが必要か」というテーマで
松本が担当させていただきました。
そのご縁で、NPO法人シニアわーくすRyoma21もブースを出展。
会員有志が各種活動をアピールして、多くの八王子市民との
交流が実現しました。
サイトはまだ予告のままです。すみません!
→ http://www.arias.co.jp/news/2010/007.html
◆Ryoma21情報:シニア雑誌に「ききがきすと」作品シリーズの連載開始
昨年の9月からRyoma21は、シニアマガジン『わたしのここから』に、
Ryoma21専用のページを設けています。
今回はパソコンスクール「さくさく」を紹介しています。
また、今回からは「ききがきすと」の作品を紹介するページを
新シリーズとして立ち上げました。
「ききがきすと」は、語り手の話にじっくりと耳を傾け、その話を書きとめ、
語り手に代わって「その人なりの自分史」を残すお手伝いをする活動です。
第1回目は88歳女性の従軍看護婦体験談を掲載しました。
→ http://www.arias.co.jp/news/2010/009.html
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【編集後記】ビックコミックオリジナル「年甲斐もなく」
本当に何年ぶりかで漫画雑誌を買いました。
『ビッグコミックオリジナル』3月5日号の広告に「母の三回忌を終えた
ばかりの父(67歳年金暮らし)が、若い女に貢ぎ始めた...」という
コピーを見つけたからです。どれどれ。
タイトルは「年甲斐もなく」。作者は高橋留美子。
漫画の世界はよく知らないのですが、かの有名な『うる星やつら』、
『めぞん一刻』などの作者で、1957年生まれとか。
漫画の中身はほのぼのとしたものでした。案外、拍子抜け。
現実のおじさんたちなら、もっと突っ走っちゃうかもねと思ったり。
私のお気に入りの深夜TV番組「深夜食堂」の原作は、この雑誌だったという
ことを知ったのは収穫でした。
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有限会社アリア 代表取締役 松本すみ子
発行日:2009年3月1日
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Tel:03-5537-7130 FAX:03-5537-5281
◆アリア「おとなの時代」 http://www.arias.co.jp/
◆NPO法人シニアわーくすRyoma21 http://www.ryoma21.jp
◆庶民の歴史を残す「ききがきすと」 http://kikigakist.ryoma21.jp/
◆松本すみ子の団塊消費動向研究所
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20080923/100458/
◆団塊世代のための定年準備講座
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/jinsei/teinen/
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