コラム『松本すみこのシニアライフ』 No.3

  女性の家事力が新ビジネスに

2015年8月19日

 
 

専業主婦がほとんどだった時代、
「私なんて、掃除、洗濯、炊事とか、家事くらいしかできなくて」
と言う謙虚な方たちが、たくさんいました。
時代が進んだ今、これからも市場の拡大が予想される家事代行サービスは 掃除、洗濯、炊事が主な仕事。
「家事ができる女性」は貴重な戦力です。

その女性たちの家事力が新しいビジネスの可能性を広げ、シニア世代の 活躍の場をも創っています。

子供が学校で使う袋物を製作し、ネットショップで販売しているという女性に会いました。共稼ぎなどで子供に作ってあげる時間や余裕の ないお母さんたちの需要が、結構あるのだそうです。

この種のハンドメードショップは、「ミンネ」「クリーマ」「テトテ」 「いいち」「dクリエイターズ」など、ネット上にいくつもあります。
趣味の手作り物を出品することから始まり、副業や本業にまで発展する人もいます。1点物だから人気があるのです。
もちろん、それなりのクオリティがなければ売れませんが。

先日、「昔、洋裁を手掛けていた80歳の母が、ウエディングドレスを 作って売ってみたいと言っているんだけど...」という知人に、 これらのショップを紹介してあげました。
お年にめげず、やる気満々の お母さんを応援したいですから。
まずは、知ってもらうことが大事です。

「家事くらいしかできなくて」世代の女性たちの隠れた能力を活用し、 生きがいにしてもらえば、病気や介護状態になるのをある程度予防すること も可能でしょう。
また、まち起こしにもなり、東日本大震災のような被災地でやることが ないままに、仮設住宅で暮らしている人たちの気晴らしや収入源としても 期待できます。

そんなことを考えていたら、「BABAラボ」という取り組みがあることを知りました。腕の力や腰が弱くなったお年寄りでも、楽に孫を抱っこできるという補助グッズの企画と製造販売をしています。

活動の中心はおばあちゃん世代を含む女性たち。
まさに、主婦力の発揮です。
すでに、企業や大学とのコラボレーションも始まったとか。

BABAラボ → http://news.baba-lab.net/

シニア世代のビジネスは大きな事業でなくていいと思います。
まず、生きがいづくり。そして、培った経験と知識の発露の場づくり。
それが後の世代には、案外、魅力的だったりします。
BABAラボのような取り組みが各地で生まれれば、日本はかなりユニークな 「高齢大国ニッポン」になるのではないでしょうか。

 
 
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